導入事例|予実管理クラウド DIGGLE

2022/03/08

株式会社温故知新|取締役会での議論が深まり生産性が大幅に向上。

導入の背景

  • 過去の経験や実績から感覚的な予算策定をしていた。
  • 子会社が増えたにも関わら ず、連結した予実管理ができていなかった。

「DIGGLE」選定の理由

  • 予実管理の一通りのフローを実現でき、かつ、他社と比較してリーズナブルに提供している。
  • 担当者の丁寧でフレキシブルなフォロー体制がある。

導入による効果

  • 予算と実績が一覧で比較できる「月次レポート機能」を用いて取締役会での報告に用いている。
  • 論点になった数字をすぐに確認できるため、スムーズな会議の進行が可能になった。
  • 上場に向けた資料作成で、数字が必要な時にエクスポートしてすぐに取り出すことができ、作業工数が大幅に削減できる。

ホテルや旅館の運営やコンサルティング・プロデュースを手がけている株式会社温故知新。約1年前から予実管理に「DIGGLE」をご利用いただいています。

それまで同社には予実管理の体制が整っていませんでしたが、上場準備を機に「DIGGLE」を導入し体制構築を進めています。

この記事では、導入までの経緯や実際にどうご活用しているか、さらに「DIGGLE」に対する期待について、同社で予実管理業務を担当されている溝井ひとみさん、千葉麻夏さんにお話を伺いました。

上場が視野に入り、予実管理の仕組み構築の必要性を痛感

――導入前には、予実管理においてどのような課題がありましたか?

溝井:これまで予算や実績はエクセルで「ダッシュボード」を作成し、それを使って運用していました。予算の策定にしても、どちらかというと代表の経験則や過去の実績から、感覚的に策定してしまっていたところがあったと思います。

また、当時は「予算」と「実績」の突合ができていない状態でした。予算を作り実績ができたら、その予算を実績で上書きしていくような運用をしていました。経費が想定より多く発生していた際も、これは予算外なのかどうかが、まったく見えない状況でした。そのため、対策の打ちようがなかったのです。また、子会社が増えてきたにもかかわらず、連結して予実を管理できていませんでした。当社単体であれば管理業務をしてる者で把握できていたのですが、連結した合算では見られておらず、別々に見たものを合計しているような状況でした。各社の実績が予算とどれくらい乖離しているか、適切に把握をするところまでは手が回っていなかったと思います。

取締役会でも、予実の突合を行えていなかったため、実績ありきでなかなか改善アクションを見出すことができずにいました。語弊を恐れずに言うと、比較対象がないため、実績を見て、「そうなんだ」という感じで終わってしまっていたのです。

このような現状に課題をもち、しっかり予実管理をやっていかねばという意識は社内にもあったのですが、それができる体制が伴っていませんでした。会社として上場が視野に入ってきて、予実管理、特に予算のほうを適切に管理していく必要があるということになり、本格的に予実管理ができるシステムの導入を検討しはじめました。

「瀬戸内リトリート青凪」愛媛県松山市にある四国一のスモールラグジュアリーホテル。
2016年上半期中四国エリア一休ランキング1位を獲得。

「DIGGLE」は低コストで自社に必要な機能がそろっている

――予実管理ツールにおいて、当社の製品をご採用いただいた理由を教えてください。他社製品との比較検討はされましたか?

溝井:他社も含めて検討しました。

「DIGGLE」に決めたのは、当社が必要としていた機能が一通りそろっていて、コスト面でも他と比べてリーズナブルだったためです。当社はとにかく予実管理を適切に実現するための製品を求めていたので、「DIGGLE」はそのニーズを満たしたサービスだと思います。他社の製品には多機能なものもあったのですが、そうした製品は高コストの場合も多く、「うちにはここまでの機能は不要なのではないか」と考えて見送りました。

あとは、担当の方がしっかりと丁寧にフォローしてくれた点も大きな決め手となりました。当社はホテルの運営をしており、一般的な企業とは少し異なる会計処理・会計管理が必要なのですが、そこにもフレキシブルに対応いただきました。「こういうことはできますか」と相談した際も、丁寧にご対応いただけたのでとても感謝しています。

――実際に導入いただき、現在はどのように「DIGGLE」をご活用されていますか?

千葉:「DIGGLE」を使えば、予算と実績が一覧で比較できるため、「月次レポート」機能を使って取締役会での報告をまとめるようになりました。何か数値面で気になるところがあれば、事前に調べて、それを取締役会でも報告するようにしています。月次レポートは、今は月次の会計が締まったら各社のデータを取り出して、他の会計ソフトからエクスポートしたものを、「DIGGLE」にインポートして作成しています。こちらでいったん数値について確認し、予算からずれているものがあれば、どのぐらい乖離しているかを計算してコメントに残すような形です。

また、会議の中でも、「ここの数字はどうなっているのか」と聞かれたときに「DIGGLE」ならすぐに確認できるので、会議を滞らせることなく進行でき、助かっています。

株式会社温故知新 千葉麻夏氏

溝井:まだまだ体制が十分に整ったわけではなく、できていないことも多いですが、適切に予実を見ながら取締役会を進行できること自体、大きな進歩だと思っています。前もって数字を確認し、予算と実績の乖離が大きいところをピックアップして、そこについて深堀りして議論をできるようになったのは、やはり「DIGGLE」を使ってるからだと感じます。導入前は、改善アクションまで見出すことができていませんでしたが、乖離をピックアップして予算との比較で会話できるため、非常に会議の生産性が上がったように感じます。

千葉:取締役会のみならず、資料を作る際にも「DIGGLE」にはとても助かっています。上場に向けて計画を作るためには、多くの資料を作る必要があるのですが、グラフや表、もしくは数字が必要なときにも、「DIGGLE」からエクスポートしてすぐ出せるのでありがたいです。自分の作業工数が減り、細かい作業の負担が解消されていると感じます。あとは「PL分析」という機能がとても重宝しています。PLをカスタマイズしてから保存できるようになり、非常に助かっています。以前は、エクセルでいちいち1個ずつ開いて作業していたのですが、「DIGGLE」なら分析が見たいと思ったら、それを開けばすぐに見られるのでとてもやりやすいです。

導入後も担当者がしっかりとフォローしてくれて助かった

――「DIGGLE」をご利用になっての感想を教えてください。

溝井:導入して1年ぐらい経ち、予実管理の改善がかなり進んだと思っています。去年の今頃は、どうなるんだろうと不安な気持ちしかありませんでした。どう管理していくべきか、代表と自分の2人でどうやってやればいいのか悩んでいたので、導入して本当によかったです。あとは、使っていてシステムアップデートがとても早いですよね。現場で「こういう機能があったらいいな」となったら、すぐシステム開発の方と進めてくれるので、その流れの速さがすごいと思います。

また、セミナーを積極的に開催しているのもすごくありがたいです。上場すると、いろいろ細かく見ていかなければならないことも増えるじゃないですか。自分も以前に上場企業に勤めていたころに見てきてはいたものの、自分たちが上場するために何をどこまでやらないといけないのか、はっきりとは理解できていませんでした。そのような中で、セミナーで実際に他の企業が上場に向けてどのように予実管理をされているのかを聞けるのはとてもありがたいです。特に上場を準備しているフェーズや、予実管理をこれから注力していく企業の方にはよいと思います。

千葉:担当の方の存在を本当にありがたく感じています。最初は「こんなに気軽に聞いてもいいのかな」と思っていたのですが、実際には疑問点があったときにとても親身にフォローしてくださって助かりました。そのおかげで製品や予実管理についてキャッチアップできたといっても過言ではないです。

――最後に、今後のご要望やDIGGLEに期待する点を教えてください。

溝井:導入して1年が経ちましたが、今後も今までのように素晴らしいフォローアップ体制を継続していただけるとありがたいなと思います。

千葉:予算作成も予実管理も全部「DIGGLE」だけでできる状況が理想ではあるのですが、どうしても予算を作る上で、宿泊者数や稼働率などのパラメーターを利用して策定する必要があります。現行機能でも可能ですが、もう少しカスタマイズできれば、うまく活用できるように感じます。


「DIGGLE」は、経営管理フローの最適化と経営情報の一元化により、業績の着地予測精度を向上させ、質の高い意思決定を支援する予実管理クラウドサービスです。予算策定・予実突合・見込管理・レポートといった、経営管理業務全体を「DIGGLE」上で一気通貫で行うことで、予実ギャップに対するアクションの早期化と経営層や事業部とのコミュニケーションの円滑化を実現します。

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